ムーンライト2は設営だけで無く撤収も簡単です。早朝、テントの畳むのが面倒だと出発も気鬱になってしまいますが、僅かの手間と時間で畳めればその心配もありません。実際のキャンプツーリング中に撮影をした多数の写真を使って、撤収の方法を具体的に解説します。
テントをしまっているのは、2004/8/3の実際のツーリング中に利用した月見野森林公園キャンプ場です。
※ 他にも上士幌航空公園キャンプ場で撮影した写真と今回のために近くの公園で撮影した写真も混じっています。
晴れの日と雨の日では、ムーンライトテント2は撤収の方法が違ってきます。
この撤収の解説は晴れの日用です。
雨の日の撤収のしかたは別途に書きました。
最初にペグを抜きます。
設営の時に右回りか左回りかの癖を付けると楽です、と書きましたがここでもその癖で廻ってください。殆どの地面ではペグは手で引き抜けますが、どうしても抜けない場合はペグの頭を左右に回転させて摩擦で抜けやすくすると、抜けます。
写真のペグはムーンライトテント2に付属していた軽金属のピンペグです(素材はアルミかジュラルミンだったと思います)。多少曲がりやすいですが、簡単に修正が出来ます。かなり丈夫なので乱暴な使い方をしなければ一生もののアイテムです。使いかってもよいです。
ペグを抜いたらテントとフライを固定しているフックを6箇所、はずします。このときも右回りか左回りかの癖にしたがってください。
ゴムひものフックをはずし忘れやすいのですが、廻る方向の癖が付いていれば、はずし忘れることはかなり少なくなります。(経験上、0にはならない)
ムーンライトテント2は前室があるので、フライを畳むと長方形に三角形を足した様な不定型な形をしているので、慣れないと畳むのが難しいです。
まず、テントから取ったフライを二つ折りにします。そのとき、写真の様に、前室に当たる三角形の部分は無視して、テントが下にくる四角形の部分の中心で折りたたんでください。
地面に置いて畳むのがやりやすいのですが、北海道や東北では夏でも夜露で路面が濡れていることがあります。そうしたときは乾いている駐車場の空きスペースや、炊事場の隅っこなどを利用してください。
わたしは慣れているので、フライを畳むときは置いて畳まずに、顎と胸でフライを挟んで、立った姿勢で上記の手順で畳みます。わたしに限ってですが、この方が早いです。
二つ折りにしたフライを更に二つ折りに畳み、それを繰り返して写真の様になるまで畳みます。
前室の三角形の部分はそのまま畳まずにあります。
前室の三角形の部分を畳みます。
そのあと丸めますが、金具が出ている部分が露出すると、一緒にパッキングしてある荷物やツーリングバッグ、最悪バイクのキャリアなどを傷つけたり使い物にならなくしてしまうので、写真の様に、金具の部分が畳んだときに内側に来る様にします。
この方法だと、今度はフライを傷つけそうだと思われそうですが、フライがクッションとなるので、わたしの場合はフライが傷ついたことは1度もありません。
テントから荷物を出します。
夜露などで地面が濡れているときのために、小さめのレジャーシートかグラウンドシートを持参していると、このとき荷物を濡らさずに済みます。
天気は晴れていてもテントの底は湿っています。
テントの底を太陽の方向に向かって裏返して干します。晴れていれば2、3分で乾きます。
曇天でも5分ほど干せば、ある程度乾きますので、雨天時以外は忘れずに実行してください。
テントをポールに固定しているフック類をはずします。
最初に天井部分の3箇所をとり、次いで脚の4箇所を取り外します。
畳む順番はテントが先でもかまわないのですが、ポールあると邪魔なのでわたしはポールをさきに畳んでいます。
手で軽く引っ張るだけで継ぎ手ははずれますが、希に何かの弾みで抜けないほど堅く入っていることがあります。そうしたときは、左右の手で、継ぎ手を回転させ摩擦で抜く。それでもだめなら近くに人に声を掛け手伝ってもらい、上記の要領を、一人が一方の継ぎ手を持ってお互いに逆方向にねじる。
今までの経験では、これで抜けなかったことはないです。
ポールの継ぎ手をはずすときに、2箇所だけはずさないで良いところがあります。写真の樹脂製に刺さっているポールです。この樹脂はテントの前後2箇所にあるので、2箇所だけポールを付けたままでもかまわないことになります。
これをしても作業の時間は1秒とか5秒とかの短縮しか出来ないと思いますが、こんな知恵の積み重なりが経験なのだと思います。
テントを畳みます。
ムーンライトテント2は台形をしているので、なかなか巧く長方形のテントの様にきれいにはたためません。
それでちょっとこつがあります。
写真では左が入口に当たる台形で言えば底辺(幅が大きい)、右が台形の上の部分で幅の短い方です。最初に折りたたむときに、幅の差を出来るだけ調整します。
写真の左側は大きく茶色が折りたたまれていて、右側は殆ど折りたたまれていないのが分かると思います。
テントを4回畳むと写真の様になります。多少はみ出した部分モデルので、それは適時、手で詰め込んでください。
テントを畳む方向は、必ず入口の方からにしてください。
入口の方が幅が厚く体積も大きいので、狭い方から畳んで行くと調整が難しくなります。
テント本体にも金具が付いているので、畳むときにその金具がテントにくるまれた状態になる様に畳みます。
写真の様に、畳んで行く最後の一たたみ分だけを内側に畳みます。これで金具が他の荷物を傷つけたりする事はなくなります。
わたしの経験ではテントに傷が付いたことは有りません。
フライ、テントと畳み終えたら、付属の袋に入れます。袋は大きさがぴったりなので、フライトテントを一緒に入れようとするとなかなか巧く入りません。
最初に、写真の様にテントを半分だけ入れます。
写真の様にテントと袋の隙間にフライをねじ込みます。濡れていなければ、スムースに入ります。
テントとフライを袋に完全に入れたら、テントとフライの間にテントの設営に必要な道具を押し込みます。
これで、テントのパッキングは完了です。
上の写真ではプラスチックハンマーの柄が見えていますが、他にもナイロンザイルを入れた小袋(中央の青)、複数の種類のペグが入った袋(右)一緒に入っています。
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H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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