ツーリングトーク バイク談義


平安朝以前の歴史

バイクに乗ってツーリングに出かけましょう。日帰りツーリングでも1ヶ月を越えるロングツーリングでも、必ず新しい発見と喜びがあります。わたしがツーリング中に訪れた歴史に名を残している土地とその由来や、ツーリング中に出会った野生の動物と野鳥たちをご紹介します。

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旅を楽しむ歴史の豆知識

平安朝以前の歴史

太宰府天満宮    

太宰府天満宮日本の歴史は古く、国としていつ頃成立したかも定かではないほどです。隣国にさらに歴史のある中国があるので目立ちませんが、千数百年以上の歴史を持つ国というのは世界的にも珍しいです。

現在の日本人の考え方や文化などは平安末期から鎌倉時代にかけて出現し、室町時代を経て江戸時代に一度完成したと言われています。鎌倉時代の言葉の「一所懸命」が「一生懸命」として今でも使われていることや、室町時代の床の間や玄関、お茶などが今では何処の家庭でも見られることからもこの辺はおわかりいただけると思います。

では、鎌倉時代のさらに前、奈良時代や平安時代、或いは神話の時代はどうでしょう。作家の司馬遼太郎さんはその著作の中で「外国みたい」と述べていますが、源氏物語などを読むと、倫理観や風俗など本当に外国を見る思いがします。
それでも現在のわたしたちには大きな影響を与えていることを、全国各地で体験することが出来ます。
ここではそうした平安朝以前のツーリングスポットを取り上げながら話を進めたいと思います。

最初に取り上げるのは太宰府天満宮です。
ご存じのようにまつられているのは菅原道真です。
道真は中央政府(朝廷)での権力闘争に敗れ、この地に流され悲嘆の内にその生涯を閉じました。

太宰府天満宮(続き)  

太宰府天満宮(続き)ご存じのように天満宮にまつられているのは菅原道真です。
道真は中央政府(朝廷)での権力闘争に敗れ、この地に流され悲嘆の内にその生涯を閉じました。

道真は位人臣を極め辣腕をふるって朝廷の改革を実行しましたが、時の権力者の藤原氏と対立し、政争に敗れ太宰府に左遷されたと言われています。
道真の身分が高かったため都から左遷させようとすると、身分が釣り合うポストが太宰府の長官しか無かったためです。

非常に能力のあるばりばりの現役の道真が地方の閑職に左遷されたわけですから、その落胆ぶりは今でも想像出来ますが、当時の平安朝の人々もそれは感じていたのでしょう。
道真が太宰府で亡くなった頃から都では落雷が多発し、奇病による死者が後を絶たなかったと伝えられています。特に道真と政争を繰り返し勝利した藤原氏の氏の長者が亡くなったことで、落雷や奇病は、都を思う道真が死後、怨霊となって都に戻ってきたためと考えられるようになりました。

天満宮はその道真の魂を鎮めるために建立されたものです。
天満宮は天神様と呼ばれて全国で親しまれる神様となりました。
現代の藤原氏の子孫は首相などを務め、再び権力の頂点に上り詰めましたが、天神様は全国で世代を問わず勉学の神様として愛されています。

平安時代の政争の勝者がどちらかは皆様の判断にお任せします。

高千穂峡  

高千穂峡日本中を旅して気づくのは、神話の伝承が九州の南部に集中していることです。特に宮崎県の南部に多く残されています。
おもしろい例では坂本竜馬がわざわざ登山して引き抜いたという「天の逆矛」でしょう。

高千穂には天岩戸神社がありますが、神々を感じるには高千穂峡が良いと思います。
不思議なほどの深い渓谷と、その渓谷に降り注ぐ滝は神秘の世界を感じます。遊歩道にはいつ頃からの伝承かは不明ですが、神話の世界の解説が随所にあります。
日本書紀よりは古事記を一読してから訪れると、とても面白いと思います。

青島  

青島宮崎県の大淀川の南に隆起しているのが青島です。
「読売巨人軍春季キャンプ歓迎」の文字が国道沿いの至る所に掲げられているのが現代的で面白いですが、もともとは青島神社の島です。

神社の解説文を読んで驚いたのは、神話の中でも最も古い「いざなぎのみこと」と「いざなみのみこと」から話がはじまっていることです。いざなぎといざなみはご存じの通り、神話の中で日本を創った神様です。
実際にまつられている神様はいざなぎ、いざなみとは違いますが、歴新古さ、伝承の古さにとても驚きました。

三内丸山遺跡  

三内丸山遺跡神話時代の話から、今度はさらに古い縄文時代の話です。
わたしは吉野ヶ里遺跡はなかなか時間的な都合が付かずまだ見ていませので弥生時代との比較が出来ず残念なのですが、縄文時代の概念を根底からひっくり返した青森県の三内丸山遺跡を取り上げます。

三内丸山遺跡は大抵のテーマパークよりも面白い所です。予備知識は必要ありません。強いて言えば2000年以上前にここにある全てのものが創られていたと言うことだけ覚えておきましょう。

遺跡にはビジター館があり、出土した土器や鏃などを展示していて、あわせて解説も表示されています。
しかし、遺跡の真価は復元された数々の建物でしょう。しかもボランティアのガイドさんが一つ一つを説明しながら案内してくれます。知識の必要が無くても楽しめるゆえんです。

建物はどれも驚くほどしっかりとした作りで、その内のいくつかには実際に入ることが出来ます。テントよりもよほど快適そうなので、真剣に一晩泊まろうかと考えたほどです。

遺跡に周りには栗などの木の実を採取する樹木が人工的に植えられていました。つまり稲作ではありませんが農業を行っていたことが確認されています。



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