ツーリングトーク バイク談義

オフロードバイクの整備とツーリングキャンプのノウハウ

北海道の初夏の気候(6月から7月中旬)の服装と装備

北海道の初夏の気候(6月から7月中旬)の服装と装備

6月の北海道の天候は安定していて、晴れの日が多くなります。梅雨の日本で北海道だけ晴れています。乾いた空気の中を走るので最も北海道を満喫できる季節です。7月の北海道は蝦夷梅雨の言葉がある様に、雨の日が多くなります。週に2、3日が雨でも珍しくありません。

6月の気温は5月に比べると高くなります。当然ツーリングに適した暖かい日が多くなります。
しかし、最高気温が25℃を越えるの夏日は10日に1日くらいしかないので、雲一つ無い晴天でも最高気温が20℃以下の日の方が多いくらいです。
希にですが、知床などの寒冷な地で雪が舞うことがあります(2005年6月)。

雨が降っていると気温は上がりません。一日の最高気温が10℃以下ということもありますから、しっかりとした防寒対策が必要です。

7月の晴れた日は、6月に比べて気温は高くなり25℃を越える夏日も多くなります。希にフェーン現象が発生して30℃を越える日もあります。2007年のある日には、紋別郡滝上町が日本でもっとも高い気温を記録ました。

写真は2007/7/10の大雪山のお花畑です。日本最大の規模と言われるトムラウシ山系の五色岳のお花畑です。奥に見える出っ張りが忠別岳です。

7月も10日を過ぎると、標高2000m級の大雪山の雪もだいぶ融けてきます。
平野部や峠、林道の雪もほとんど無くなってることが分かりますが、道北の函岳の山頂に通じる林道など、7月中旬まで残雪のために通行止めとなっている道があります。

6月の気候

6月の気候

最も北海道が美しく輝く季節が6月でしょう。晴天の日が多く青い空が広がります。空気は乾燥していて爽快な気分でツーリングを楽しめます。運が良ければ6月一月を北海道で過ごしても雨に降られるのが数日だけということがあります。

5月からミズバショウなどの花が楽しめますが、道北道東の各地にある原生花園の花が一斉に咲き始めるのが6月です。6月下旬が最も花の数と種類が多くなります。オホーツク海沿岸の小清水原生花園やサロマ湖沿いのワッカ原生花園が特に有名で見事なお花畑を楽しめます。

さすがに雪が降ることは希ですが、朝晩の気温は10℃以下まで下がります。
2005/6に知床で降雪があった時には、2℃まで下がりました。

写真は2006/6/26のサロマ湖湖畔のワッカ原生花園です。背景は知床連山。

7月の気候

7月の気候

北海道の7月は、蝦夷梅雨と呼ばれるほど雨の多い季節です。しかし雨の合間の青空は抜ける様な色合いです。
雨の日は1週間に1日か2日程度。曇天は1週間に2日程度となります。晴れの日は週に3日か4日程度となります。

雨の傾向は、本州により近い函館市などの道南地方に顕著で、本州から離れるに従い、道央地方、道北道東地方と雨の日は少なくなる傾向にあります。しかし、本州から離れるほど気温が低くなる傾向にあります。

晴れた日は暖かで、30℃近くまで気温が上がりますが、雨天や曇天の日は、気温は15℃を下回ります。
風強くなれば、体感温度は風速1m/sに対して1℃下がるので、日中でも体感温度が氷点下という日もあります。

開花する花は、標高が上がり、海岸線の原生花園から最高峰の大雪山まで、北海道中が花で覆われます。

写真は2006/7/8のオホーツク海岸の濤沸湖のニッコウキスゲの群生です。小清水原生花園の近くにある汽水湖で、オホーツク海とつながっています。これほど見事なニッコウキスゲの群生が海抜0mにあって、オートバイで走りながら見られるのも北海道ツーリングの魅力でしょう。

本州では、尾瀬や白馬岳(2932m)や北岳(3193m)などの高山に行かないと見られない高山植物の大群生が、北海道の初夏では海岸で普通に見られます。

初夏の服装と装備

6月から7月にかけてのツーリングの服装は、関東や関西の冬期ツーリングを基本にします。
ジャケットは、寒さに耐えられるようにウィンタージャケットを身につけますが、暑さにも備えるために、透湿素材のものを着用します。汗がこもらないためです。

インナーは、冬期ツーリングと同じものを用意します。
初夏と言っても、日中の最高気温が気温は10℃前後にまで下がることは珍しくなく、オートバイで走れば、体感温度は氷点下です。(風速1m/sにつき1℃体感温度は下がると言われています)時速60km/hで走れば、受ける風速は16m/s以上なので、-16℃を気温から引くことになります。

温度調整が出来る様に、薄手のインナーを重ね着します。
保温性の高い、化学繊維のシャツを、半袖一枚、長袖一枚、と言う風に重ね着をすると良いです。
汗を吸収してしまい、体を冷やすことになる木綿素材の肌着は避けます。

気温が25℃を越える日も希にあるので、その日は、速乾性のシャツ一枚の上のウィンタージャケットを着ます。
止まると暑いですが、走っていれば暑さは感じません。
また、25℃を越える日は、この季節には、それほどありません。数日続くと言う事はありませんから、1日2日我慢しましょう。