ツーリングトーク バイク談義


クラッチケースのO/H DT200R -3ET-

バイクに乗るのに必要な定期メンテナンス・整備・修理・部品の交換・オーバーホールと、ツーリング中に発生する突発的なトラブルへの対処方法を、実際にメンテナンスを行っているオフロードバイクの写真を交えて解説しています。バイクの寿命やタイヤ・ブレーキパッド・ブレーキディスクなど部品・パーツの寿命も合わせて解説しています。

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バイクのオーバーホール

クラッチケースのO/H DT200R -3ET-

クラッチケースを分解します    

クラッチケースを分解しますヤマハDT200Rのクラッチケースを分解します。
クラッチケースの周りにはリアブレーキ、冷却水のホースなどが配置されているので、一定の手順を守らないと分解が出来ませんが、それさえ知っていれば意外なほど簡単に行えます。

セルキックを取り外します  

セルキックを取り外しますセルキックを取り外します。
キックを下までめいっぱい下げたら、ボックスレンチでボルトを緩めます。このボルトはネジロックで固定しているのでかなりの力を入れないと緩みません。

取り付けるときにネジロックを塗布するのを忘れると、簡単にネジが緩んでキックが脱落します。
わたしはツーリング中に一度キックをなくしたことがあり、押し掛けで走り通したことがあります。

エンジンオイルを抜きます  

エンジンオイルを抜きますエンジンオイルを抜いておきます。
クラッチケース内にはエンジンオイルが入っているので、ケースを開けた際にオイルが残っていないように、完全に抜き取ります。
DT200Rの場合、傾いた上側にドレンプラグがあるので、時々バイクを反対側に傾かせながらオイルを抜くと、完全に抜けます。

冷却水を抜きます  

冷却水を抜きます冷却水を抜く前に、ラジエータキャップをとっておきます。

冷却水のドレンプラグを外してからラジエータキャップをとると、突然冷却水が噴水のように飛び出してきて、辺り一面冷却水浸しとなってしまうので、先にとっておきます。

ドレンプラグを取り外します  

ドレンプラグを取り外します冷却水用のドレンプラグをとります。

このドレンプラグも傾いたバイクの上側に付いているので、完全に抜き去るには、時折バイクの傾きを逆にします。

ドレンプラグを外します  

ドレンプラグを外しますドレンプラグを外します。
ラジエータキャップを先に取り外しているので、このとき一気にネジを緩めて外してしまうと、冷却水が噴水のように飛び出してきます。
少しずつ緩めて外してください。

チャンバーを外します  

チャンバーを外しますチャンバーを外します。
チャンバーの位置が、丁度冷却水のパイプを外すときにあたるので、先に外しておきます。

シフトペダルをとります その1  

シフトペダルをとります その1シフトペダルを取り付けているボルトを緩めます。
六角(ヘキサゴン)レンチで外してください。

シフトペダルを外します その2  

シフトペダルを外します その2シフトペダルを固定していたネジを外します。
外し終えたら、シフトペダルとブレーキホースを取り付けているネジとボルトを外します。
次に、シフトペダルとブレーキランプのスイッチをつないでいる針金を外し、最後にシフトペダルのバネをとります。

クラッチケースを外します その1  

クラッチケースを外します その1クラッチケースをとめているネジを1つずつ緩めていきます。
ネジは対角線上に緩めてください。右上を緩めたら次は左下という順番です。

クラッチケースをはずします その2  

クラッチケースをはずします その2クラッチケースをとめているネジは、位置によって長さが違うので、組み付ける際に間違わないように外し終えたら分かるように分類しておいてください。

冷却水カバーを外します その1  

冷却水カバーを外します その1クラッチケースに付属している冷却水カバーを外します。
このカバーを固定しているネジはプラスネジではなく、ボルトなので、他のネジと区別してください。

カバーを取り外す前に、冷却水ホースを抜き取ります。

クラッチケースの取り外し  

クラッチケースの取り外し全てのネジを外し終えたら、クラッチケースをゆっくりと取り外します。
2STオイルのホースや配線がクラッチケースにくっついているので、切ったり曲げたりしないように慎重に作業を行ってください。

クラッチケースをとめているネジ  

クラッチケースをとめているネジクラッチケースをとめているネジです。
プラスネジが3種類あります。
慣れないとどのネジがどこの箇所をとめていたのか分からなくなりますので、必ず分類して保管してください。

クラッチケースの中 全景  

クラッチケースの中 全景クラッチケースを外すと、このように見えます。
中央の5つのネジでとめてある大きな銀色の丸がクラッチです。
クラッチの左上側につきだしているのが、キックです。
右に白と茶色く見えるプラスチック製の歯車が冷却水を循環させる円ペラシャフトを廻す歯車です。

クラッチ  

クラッチクラッチを外すときは、5つのボルトを対角線に緩めて雪外します。
中央に見える小さなボルトは、ボルトの中にプラスネジが付いていて、クラッチの調整に使います。

クラッチの調整  

クラッチの調整クラッチの調整は真ん中のボルトを緩め、そのボルトの中にあるプラスネジで行います。
1/4回転でもクラッチの切れが大きく変わってきますので、慎重に作業を行ってください。

クラッチの調整 その2  

クラッチの調整 その2中央のプラスネジをドライバーで調整しています。
微妙な作業なので、数度ネジを廻したら、実際にクラッチを握って感覚を確かめ、クラッチの開き具合も目で確かめます。

冷却水循環用の歯車  

冷却水循環用の歯車冷却水循環用の歯車は、クラッチケース側にプラスチック製のものが付いています。
車体側は金属製です。

クラッチケースを組み付けるとき、車体側とこのプラスチック製の歯車同士がうまくかみ合ってくれないと、なかなか組み付けることが出来ないときがあります。
そのときは、根気よく歯車を少しずつずらしてください。

クラッチケースを組み付けます  

クラッチケースを組み付けますクラッチケースを組み付けます。
紙シールを間に付けますが、この紙シールは曲がりやすくきれいに取り付けるのがなかなか難しいです。

紙シールがクランクケース内に折れ曲がっているときは、この様に先の細いドライバーで修正してください。
力を入れすぎると簡単に切れてしまうので、注意してください。

冷却水バーを取り付けます  

冷却水バーを取り付けます冷却水カバーを取り付けます。
中央に見えているプロペラが冷却水を循環させるものです。

クラッチケースを組み付けます  

クラッチケースを組み付けますクランクケースをとめているネジを止めてゆきます。
外したときと同じ要領で、対角線に止めてゆきます。
このとき、仮止めとしておいてください。

ドレンプラグを締めます  

ドレンプラグを締めますエンジンオイルのドレンプラグを締めます。
ついで、冷却水のドレンプラグを締めます。

仮止めにしておいたクランクケースのネジもこのとき、対角線上に締めて行きます。

シフトペダルの取り付け その1  

シフトペダルの取り付け その1最初に車体とシフトペダルの間をつないでいるバネを取り付けます。
ついでシフトペダルとブレーキランプのスイッチとをつないでいる針金を取り付けます。
かなりやりづらい作業です。

針金の方は向きがあるので、間違えないようにしてください。

シフトペダルの取り付け その2  

シフトペダルの取り付け その2シフトペダルとブレーキホースを取り付けます。
ついでシフトペダルを車体に取り付けます。
このとき、シャフトにグリースを塗布してください。

キックの取り付け  

キックの取り付けセルキックを取り付けます。
キックを止めているボルトは、締める前に必ずネジロックを塗布してください。
着ける量は2、3滴です。着け過ぎるとはずれなくなり、大量に着けすぎた場合、ネジとボルトが完全に固定して運良くはずせたとしてもこのボルトでは2度と締めることが出来なくなります。

冷却水を入れます  

冷却水を入れます冷却水を入れます。
水とクーラントを適度な比率で混ぜてください。

一度口まで入れてから、全ての作業が終わってからエンジンをかけ、冷却水を循環させてください。
そのあと、冷却水が冷えるのを待ってからキャップを開け、規定量まで継ぎ足してください。

チャンバーの組み付け  

チャンバーの組み付けチャンバーを組み付けます。

組み付けの完了  

組み付けの完了組み付けの完了です。
重要な部品のオーバーホールなので、組み付け後は必ず試運転をしてください。

クランクケースと車体の間の紙シールが曲がっていたり、切れてしまったりして、オイル漏れが発生することが良くあります。

試運転後は、冷えるのを待って必ず冷却水の量を確認してください。



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