フロント・ブレーキパッドの交換
ブレーキパッドを固定しているピンネジのカバーをはずします
ブレーキパッドを固定しているネジがあります。このネジにはカバーが取り付けられているので、カバーをはずします。
カバーはマイナスドライバーではずすネジになっていますが、固着していることが多く、無理をしてはずそうとすると必ずネジ山をなめます。
自信のない方は、このネジをはずすことはバイクショップに頼んでください。
カバーのネジをはずします その1
ネジの取り外しは、ブレーキキャリパーをボディーに着けたままで行ってください。上記の写真は分かりづらいので、わざとキャリパーをボディーからはずしてあります。
ピンネジのカバーはマイナスドライバーではずすネジですが、通常のマイナスドライバーで回すと必ずなめますので、写真のようなレンチにマイナスドライバーを取り付けて、上から押すように力を加えて回します。
カバーのネジをはずします その2
写真のように、上から押さえつけながらネジを回します。
ゆっくりと回してください。
写真のような工具を持っていない場合、自分でこのネジをはずすのは諦めてください。このネジだけはバイクショップではずしてもらってください。
ブレーキパッドを固定しているピンネジを弛めます
ブレーキパッドを固定しているピンネジをはずします。
ピンネジは六角ネジ(ヘキサゴン・ネジ)ですので、六角(ヘキサゴン)レンチではずします。
ブレーキパッドを固定しているピンネジを弛めます その2
六角レンチはホームセンターなどで200円位で売られている廉価なものでもかまいません。写真のような高価なレンチである必要はありません。
このネジは、ブレーキの熱で固着している場合が希にあります。固着をしてしまうと、はずすのは無理ですの、バイクショップにネジをはずすことを、依頼してください。
ブレーキキャリパーをはずします
ブレーキキャリパーを止めているネジをはずします。
使用しているレンチが大きなサイズになっていることに注目してください。
ブレーキキャリパーを止めているネジは12mmとやや大きめのネジです。きつく絞めてあるので小さなレンチでは緩まないことが多々あります。
そのため、てこの原理でより大きな力を加えられる大きめのレンチを使用します。
注意してもらいたいのは、大きなレンチで力一杯に回すと、大きな力がネジに加わるので、ネジ山を切ってしまうことがあることです。じわじわと力を加えるようにゆっくりと回してください。絶対にハンマーなどでたたいて回すようなことはしないでください。
ネジが緩まない時はバイクショップに行って弛めてもらってください。
ブレーキパッドを固定しているピンネジを弛めます その23
ネジは人の手の力で弛めてください。
最初は力を入れなければなりませんので、レンチを使用しましたが、その後は写真のようにドライバー型のねじ回しなどで、てこの原理を使わないツールでネジを回します。
これは、ネジ山にわずかでもずれがあれば手で回せば、そこで回せなくなるので気づくからです。パーツの交換は、交換するパーツだけでなく、パーツを固定しているネジ類が万全であるかも確認する作業でもあります。
まだ、ブレーキキャリパーをはずしていませんので、ピンは抜き取らないでください。
ブレーキキャリパーをはずします その2
大きめのレンチを使用していますので、端を握って力を加えると大きな力がネジにかかります。
最初はレンチの元を握って回してください。廻らないようなら、少しずつ端に握る位置をずらしながら回してください。
手間がかかりますが、ネジ山を切ってしまうと取り返しがつかない部品ですので、慎重を期してください。
ブレーキキャリパーをはずします その3
ネジを弛めたら、後は手で回してはずします。
ネジ山にずれがあるか、手で回すと確認出来るからです。
ネジ山にずれがあると、手では廻らなくなります。そのときはレンチを使ってはずしますが、はずし終えたネジは交換する必要があります。作業が終えたら、バイクショップにネジを注文してください。
ブレーキキャリパーをはずします その4
上下、2つのネジをはずし終えると、簡単に手でキャリパーがはずせます。
ただし、ブレーキディスクが摩耗している時は、容易にはずせませんので、そのときはブレーキキャリパーを左右に揺すって力を込めてはずしてください。
ブレーキパッドの摩耗の度合いの確認
ブレーキパッドの摩耗の度合いを確認します。
摩耗しているから交換をするので不要な作業と思われそうですが、偏摩耗をしていないか、確認をします。めったに編摩耗を起こしていることはありませんが、偏摩耗をしているようでしたら、バイクショップに行って修理を依頼してください。
ブレーキパッドを固定しているピンネジをはずします
ブレーキパッドを固定しているピンネジをはずします。手で回してください。
ブレーキパッドをはずします
ピンネジをはずすと、ブレーキパッドが自然と外れます。
落とさないように気を着けてください。
ブレーキパッドの偏摩耗を確認します
はずしたブレーキパッドに偏摩耗が起きていないか、確認をします。このブレーキパッドは全く問題はありません。交換するほど減ってもいませんので、そのまま取り付けました。
ブレーキパッドの偏摩耗を確認します その2
ここまでする必要はありませんが、わたしの性格です。
左右のブレーキパッドを合わせて、ピタリと合うか確認をしています。ピタリと合えば、偏摩耗は全く発生していないことが分かります。
ブレーキパッドを入れます
ブレーキパッドを新しいものに交換をします。
古いブレーキパッドはすり減っていますので、ブレーキキャリパーのシリンダーが飛び出しています。新品は厚みがあるので、そのままパッドを入れると、ディスクが間に入りません。
このため、シリンダーを指で押して、古いパッドと新品のパッドの厚みの差だけ、開けてあげます。
写真では下のシリンダーが既に指で押し込んであります。
上のシリンダーを指で押し込んでいるところです。
高さが違うことに注目してください。
ブレーキパッドを入れます
ブレーキパッドをキャリパーに入れます。
シリンダーがある側から入れてください。
ブレーキパッドを入れます その2
もう一枚のブレーキパッドを入れます。
ブレーキパッドを入れます その3
2枚のブレーキパッドを入れたら、指でパッドの間に隙間を作ります。力はいりません。指で押し広げると簡単に隙間が出来ます。
ピンネジを取り付けます その1
ピンネジは固着しやすいので、取り付ける前にモリブデングリースを塗布します。
ピンネジを取り付けます その2
ピンネジを差し込みます。
写真のように、ブレーキパッドの穴を通します。
ピンネジを取り付けます その3
ピンネジを差し込んだら、手で回して絞めます。弛める時と同様です。
ブレーキパッドの隙間を確認します
ブレーキパッドの間の隙間が確実に開いているか、確認をしてください。隙間が塞がってしまった時は、マイナスドライバーなどを差し込んで軽い力で左右に押し広げてください。
力を入れすぎるとパッドを傷つけてしまいますので、力加減に注意してください。
ブレーキキャリパーを取り付けます
ブレーキキャリパーを車体に取り付けます。
ブレーキパッドの間の隙間が、ディスクより広くないと入りません。入らない時は、ディスクの隙間を広げてください。
ブレーキキャリパーを取り付けます その2
キャリパーを取り付けます。
全て手作業です。
力などは一切必要ありません。
力をかけなければ入らないような場合、どこかに間違いがあるので、ディスクとパッドの隙間の関係や、キャリパーの向きなど、確認してください。
ブレーキキャリパーを取り付けます その3
ブレーキキャリパーを固定するネジを取り付けます。
ネジにはあらかじめ、固着防止用にモリブデングリースを塗布しておいてください。
最初は手で締めてください。
最後だけ、レンチで締めます。重要な部品ですので確実なトルクで絞めてください。ただし、きつく閉めすぎないように注意してください。
ピンネジを締め付けます
ブレーキパッドを固定しているピンネジを、締め付けます。
重要な部品ですので、確実に締め付けてください。
ピンネジのカバーネジを取り付けます
ピンネジを締め付けたら、カバーネジを取り付けて絞めます。
メーカーには、このネジがなめやすいので、ヘキサゴンタイプのカバーネジが別途に売られているそうです。なめることが不安なようでしたら、事前にパーツとして購入をしておき、交換してしまうのも良いと思います。
グリースをふき取る
各ネジには固着防止用にモリブデングリースを塗布してあります。
ネジを締めると、グリースがはみ出してきますので、ウエスでふき取ります。
グリースがはみ出した状態で走ると、そこにゴミや埃、砂などが付着して、思わぬトラブルとなる可能性があります。
必ず、ふき取ってください。
確認の増し締め
はずしたネジは、最後に増し締めをして、確実にしまっているかを確認をすることをお薦めします。
試運転
以上で作業は終了です。
作業を終えたら必ず試運転をして、ブレーキが確実に効くか確認をしてください。
異音がするかも合わせて確認してください。
異常がなければ、全ての作業は終了です。
お疲れさまでした。